子安美和子著 「エンデと語る」を読んで

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ミヒャエル・エンデの著作は「モモ」と「果てしない物語」を読みました。この本を読んでエンデ自身がどんなことを考えて筆をとったのかが伝わってきました。ルドルフ・シュタイナーに強く影響を受けたそうです。この本は80年代の中頃に書かれた本です。エンデの問題意識は2020年現在に置き換えても古くなることがありません。原発の問題はずっと先延ばしにされており、未だ解決の糸口が見ておりません。再生可能エネルギーにしても今までの一箇所で大量に作り大量に消費するというシステムを変えなければ多くの山を切り開いたり、畑を潰して太陽光パネルを作っているのではどこかで同じ問題にぶつかるでしょう。進歩、成長をしか道がない社会ここで語られている問題は解決に向かっているどころかますます顕在化していっているように思います。