2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ガブリエル・ガルシア・マルケス著 「百年の孤独」を読んだ感想 

マコンドの地の100年の時間な流れを描いた作品。実際のコロンビアの19世紀後半から20世紀前半の歴史を元に書かれている。コロンビアの近代化の過程の一コマを切り取ったものでもある。自由党と保守党の紛争。バナナプランテーションの労働闘争。教科書に…

子安美和子著 「エンデと語る」を読んで

ミヒャエル・エンデの著作は「モモ」と「果てしない物語」を読みました。この本を読んでエンデ自身がどんなことを考えて筆をとったのかが伝わってきました。ルドルフ・シュタイナーに強く影響を受けたそうです。この本は80年代の中頃に書かれた本です。エン…

宮本常一著 「忘れられた日本人」を読んだ感想

そこに描かれていた日本人はとてもおおらかでエネルギーに満ちていた。いま二十代の私からすると6、7代前の幕末から昭和前期にかけて生きた人々が実際に体験したことを直接聞いたものを著者がまとめた本だ。この本が書かれてから半世紀以上が経っており、自…

遠藤周作著「イエスの生涯」を読んだ感想

キリスト教とはあまり縁がない人生を送ってきた。小中高と公立の学校へ通ってきたし、近所には教会はなかった。唯一の接点は西洋絵画ぐらいだろう。ルオーやエル・グレコ、レオナルドダビング、ラファエロ、ミケランジェロ。近代以前の西洋美術の歴史はキリ…

5月11日 野菜から考えた無常と具体的であることについて

実家に用事があり、山梨に帰ったらCOVID19の影響で東京に戻れなくなってしまった。大学も閉鎖され暇をしていたら、兄が畑を手伝ってくれという。幼い頃はよく親と一緒に自宅の庭の小さな畑を手伝ったりした。しかし上京し一人暮らしを経験してから農作業を手…